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要支援・要介護者が運動効果を実感する場面と身体部位【トップ3】

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こんにちは。起業理学療法士の西島紘平です。
今日は、理学療法学第46巻第2号(2019年)の原著論文

『定期的な運動による効果の実感を認識する日常生活場面および身体部位(R)からの引用です。

運動効果をどのような場面や身体部位で実感しやすいのか

ということをセラピストも知っておくと運動習慣をつけるための動機付けにも役立つかと思います。

ポイントを知っていると、ただ『調子どうですか?』と聞くより、

『〇〇している時とかどうですか?』と具体的に聞いた方が対象者自身も気付きやすいでしょう。

対象者の方に「○○している時、楽になったわぁ!!」と言ってもらえると嬉しいですしね。

では、論文の紹介です。↓

定期的な運動による効果の実感を認識する日常生活場面および身体部位

【対象】要支援・要介護者117名
【方法】半構造化面接による質問紙調査
(半構造化面接;一定の質問に従って面接を進めながら,被面接者の状況や回答に応じて面接者が何らかの反応を示したり,質問の表現,順序,内容などを状況に応じて変えることのできる面接法)

【結果】運動効果を実感すると答えた96名の結果↓

【運動効果を実感する日常生活場面
1位(37名):歩く
2位(24名):立ち上がる
3位(15名):階段昇降
【運動効果を実感する身体部位
1位(52名):下肢
2位(24名):
3位(13名):

【筆者の考察】

実感する身体部位は「下肢」であり
日常生活場面でトップ3に入っている「歩く」「立ち上がる」「階段昇降」とも強い関連が示唆される

運動の継続には、対象者自身の『楽になった』などの実感(主観的な変化)が重要であり、
本研究結果から運動効果の実感を認識しやすいポイントが絞られたため、
動機付けの生成に役立つことが期待できる。

運動効果を実感する生活場面(4位以下)

4位(11名):家事をする時
5位(7名):寝ている時(良眠)
6位(4名):起居動作時
8位(3名):庭仕事時
8位(3名):よろめいた時
9位(2名):下衣の着衣時
10位(1名):車運転、旅行

運動効果を実感する身体部位(4位以下)

4位(12名):手(上肢)
5位(8名):全身
6位(4名):なし


中には、「寝ている時」というのも回答も。
良く寝れるようになった(=睡眠の質)も運動効果を実感する一つであると捉えられる、というのは見落としがちなところではないでしょうか?
(そうでもないか・・・思い起こすと、そうおっしゃる方も意外といますね。)

この研究結果を頭の片隅に入れておいて、利用者の方に聞いてみてみると良いかもしれませんね。
質問することで、運動効果を実感してもらって、運動に対するモチベーションが上がれば最高です!!

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