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【基礎から学ぶ・骨粗鬆症】骨の強さってなに??【1:概念・定義】

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骨粗鬆症
【骨粗鬆症】について基礎から学べるようにまとめていきます。

「概念・定義」「分類・原因」「疾学」「検査」「薬学」「栄養学」「予防」に分けてまとめます。

本記事は「概念・定義」についてです。

下記について解説します

・WHOによる骨粗鬆症の定義

・「骨の強さ」とは

・診断基準

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骨粗鬆症とは(骨量低下だけではない)

骨粗鬆症とは、WHOにより、以下のように定義されています。

骨量低下骨組織の微細構造の異常を特徴として、骨の脆弱性が増し、骨折リスクが高まった状態」

この定義を解説すると・・・

⦿骨量低下:骨密度低下

⦿骨組織の微細構造の異常:骨質低下

を表し、改めて「骨粗鬆症とは」を短くまとめると以下のようになる。

骨密度骨質の低下により骨折リスクが高まった状態

 

それぞれのメカニズムの例

【骨量(骨密度)低下】:骨形成の低下、骨吸収の亢進、骨形成・骨吸収のカップリング破綻

【骨質低下】:骨の中のコラーゲンなどの非石灰化成分の劣化および石灰化成分の微細構造異常にともなう脆弱化

 

骨の強さ(骨強度)

骨の強さは、骨密度(70%)と骨質(30%)の2つの要因からなるとされています。

骨強度 = 骨密度 + 骨質

 

よく鉄筋コンクリートの建物に例えられます。

コンクリート(骨密度;ミネラル)

鉄筋(骨質;コラーゲン)

鉄筋コンクリート

 

診断基準と骨粗鬆症の歴史

◆1980年代:明確ではなく、軽微な外力によって脆弱性骨折が生じた場合やX線で定性的に骨減少所見が見られる場合に「骨粗鬆症」と診断されていた。

※脆弱性骨折:軽微な外力などでも起こる骨折のこと

 

◆1994年以後:WHOは前述の定義を紹介するようになり、以下の診断カテゴリー(基準)を示しました。

【正常】:骨密度が若年成人の平均値のー1SD以上。(Tスコア≧-1)

【低骨量状態】:ー1>Tスコア>-2.5

【骨粗鬆症】:Tスコア≦-2.5

【重症骨粗鬆症】:Tスコア≦-2.5 かつ 1個以上の脆弱性骨折を有する

 

◆2000年:日本では、脆弱性骨折の有無で以下のカテゴリーに分けました。

【脆弱性骨折・有り】:若年成人平均値(YAM:young adult mean)< 80%未満

【脆弱性骨折・無し】:若年成人平均値(YAM:young adult mean)< 70%未満

 

◆2012年:既存骨折種による分類を追加しました。

【既存骨折がない場合】:YAM ≦ 70%

【椎体骨折または大腿骨近位部骨折・有り】:骨密度の結果を問わず骨粗鬆症

【前腕骨遠位端、上腕骨近位部、肋骨、骨盤、下腿骨折・有り】:YAM ≦ 80%

 

参考文献

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/56/2/56_56.116/_pdf/-char/ja

http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf#search=%27%E9%AA%A8%E7%B2%97%E9%AC%86%E7%97%87+WHO%27

 

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