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【基礎から学ぶ・骨粗鬆症】5:検査-骨折評価

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骨粗鬆症5検査-骨折評価

【骨粗鬆症】について基礎から学べるようにまとめていきます。

「概念・定義」「分類・原因」「疾学」「検査」「骨折の危険因子」「薬学」「栄養学」「予防」に分けてまとめます。

本記事は「検査-骨折評価」についてです。

下記について解説します。

・骨折の用語

・好発部位

・椎体骨折

・大腿骨近位部骨折

 

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骨粗鬆症による骨折:用語

既存骨折(prevalent fracture):ある特定の一時点におけるX線写真より判定される骨折

新規骨折(incident fracture):二つの時点におけるX線写真の比較より判定される骨折

※新規骨折のうち、椎体変形の度合いが増強したものを「増悪」

新鮮骨折:急性期の骨折

 

臨床骨折(clinical fracture):腰背部痛などの臨床的に骨折を疑う症状があり、X線写真より確認される骨折

形態骨折(morphometric fracture):臨床症状の有無とは無関係に判定される骨折

骨粗鬆症による骨折:好発部位

骨粗鬆症による脆弱性骨折の好発部位「椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位端、上腕骨近位部、肋骨、骨盤など」がある。

この中でも、椎体・大腿骨近位部骨折は、生命予後や要介護率に影響を及ぼし、重要度が高い。

まずそれぞれの骨折について解説します。

 

 

骨粗鬆症による「椎体骨折」について

椎体骨折は患者が自覚していない場合も多く、「いつのまにか骨折」とも呼ばれる。

骨折以外の原因による椎体変形を除外する。

X線写真:新鮮骨折があっても骨変形が少ない場合は、診断ができない。

MRI検査:新鮮骨折の有無が比較的容易に評価可能。

※前後屈位でのX線、CT検査も有用

※椎体骨折がある場合は、1ヵ月程度で椎体の変形が進むことが多い

※既存椎体骨折と椎体変形の鑑別:骨折例では終板の陥凹を伴う

 

半定量的評価法:SQ法

SQ法(semiquantitative measurement)は、

側面X線写真より、椎体変形の程度を「椎体高」「椎体面積」から目視で判定し、

下記に分類する。値は計測する必要はなく、目安。

正常(グレード0)

軽度の骨折(グレード1):椎体高20~25%低下、椎体面積10~20%減少

中等度の骨折(グレード2):椎体高25~40%低下、椎体面積20~40%減少

高度の骨折(グレード1):椎体高40以上低下、椎体面積40%減少

定量的評価法:QM法

QM法(quantitative-measurement)は

椎体の「前縁高」、「中央高」、「後縁高」を計測して、

下記のいずれかの場合に椎体骨折と判定

中央高/前縁高=0.8未満

中央高/後縁高=0.8未満

前縁高/後縁高=0.75未満

※扁平椎の場合:判定椎体の上位or下位の前縁高、中央高、後縁高よりおのおのが20%以上減少している場合

 

骨粗鬆症による「大腿骨近位部骨折」について

ほとんどが転倒により発生するが、疲労骨折や最近では「おむつ交換骨折」というのも増えている。

X線写真:基本的に診断可能であるが、転位がごくわずかな場合は診断困難。

MRI検査:容易に評価可能

X線で診断が難しければ、下記のような鑑別のためMRI検査を行う必要がある。

大腿骨近位部骨折:股関節痛のため歩行不能な場合が多い

大腿骨頚部陥入骨折:疼痛があっても歩行可能な場合が多い

恥骨骨折:同じような股関節痛を伴う

 

参考文献

http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf#search=%27%E9%AA%A8%E7%B2%97%E9%AC%86%E7%97%87+%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%27

 

http://jsbmr.umin.jp/guide/pdf/t-guideline.pdf#search=%27%E9%AA%A8%E7%B2%97%E9%AC%86%E7%97%87+%E9%AA%A8%E6%8A%98%E3%81%AE%E7%94%A8%E8%AA%9E+%E6%97%A2%E5%AD%98%E9%AA%A8%E6%8A%98%27

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