PT論文レビュー

「革靴歩行は足背屈筋が疲労する」を示した研究

更新日:

f:id:kigyou-pt:20190512115151j:plain
こんにちは。起業理学療法士(起業PT)の西島紘平です。

今日は「2018年理学療法科学」の原著論文を

読んでまとめてみました。

革靴歩行は足背屈筋の遠心性収縮を使うという研究結果の論文(R)です。

常識的な結果であると思いますが、データとしてメモです。

スポンサーリンク


革靴着用時とスニーカー着用時による歩行の相違

目的:革靴スニーカー着用時による歩行の相違を明らかにすること

方法:

対象:健常成人男性10名(20.3±0.5)

評価:三次元動作解析装置を用い,下肢各関節角度,関節モーメント,関節パワーを算出

統計:歩行立脚相における各項目の角度変化量,最大値を分析.(t検定)

結果:

革靴着用時の踵接地から足底接地では,足背屈モーメント最大値,足関節の負のパワー最大値の増大が生じた

考察:

・スニーカーと比較した革靴の主な特徴は、踵部分が硬い素材になっていることであり、クッション性が低下し、踵接地時に直接床面と接触する面積が小さくなる

このため、踵接地から足底接地までの衝撃吸収期に歩行の相違が生じたと考えられた。

足関節の負のパワーは、足背屈モーメントと底屈角速度の積であり、足背屈筋群 の遠心性収縮を示すと考えることができる

結語:

スニーカー着用時と比較し,革靴着用時での歩行が,踵接地から足底接地における足背屈筋群の遠心性収縮を増大させることを示した

研究の限界:

・同種類のスニーカーおよび革靴を全対象者に使用

(靴の形状や素材については様々な種類が販売されており,一般化が困難)

・各対象者の履き心地を考慮していない

・下肢の疼痛症状誘発との関係を直接説明できるものではない

私的考察:

・「若い男性の最速歩行」であり、例えば「高齢者の普段の生活の歩行」と同様であるかは分からない。

・対象が少ない

・しかし、革靴での歩行が、足背屈筋群の遠心性収縮を増大させる特徴があることを示した研究結果であり、臨床にてスニーカーを勧める際の説明に役立つ。

・本研究結果では、股関節、膝関節に関する影響はなかった。

スポンサーリンク


-PT論文レビュー

Copyright© 起業理学療法士の道 , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.