本記事は「後輩指導」についてをテーマに書きます。
私は理学療法士として7年間病院勤務後、独立起業し5年目になります。
特に病院勤務時代の話です。
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後輩指導:私の実績
まず私自身の実績を紹介します。
急性期整形外科病院での役割です↓
1年目:新人
2年目:新人指導係
3年目:新人指導係の指導
4年目:新人指導係の指導
5年目:新人指導係3名の指導
6年目:チームリーダー(5名チーム)
7年目:PT統括リーダー(3チームの統括)
上記の通り直接の「新人指導係」ももちろん、
何人もの「新人指導の指導」をしました。
学術的な教育としては、メインで指導した回数は下記の通り。
支部症例発表の指導:3回
研究・学会発表の指導:7回(PT道学会3回、OT道学会2回、股関節学会2回)
論文執筆の指導:4回(北海道理学療法2回、Hip-Joint2回)
後輩指導の実績というとこんな感じです。
病院勤務の7年間である程度は実績を積んできたと思っています。
そんな中、私が感じた「若手が後輩指導する際のポイント」をお伝えします。
若手の後輩指導で起こる問題
結論から言いますと、「知ったかぶり指導」です。
どんな問題に繋がるかというと、
・後輩が患者様に不適切な介入をしてしまう
・後輩が「知ったかぶり指導」に気付き、指導者は信頼を失う
・後輩はストレスを抱える
このように「患者様」「指導者」「後輩」それぞれに生じる問題があります。
「知ったかぶり指導」は何故起こる:原因と必要性
「知ったかぶり指導」が何故起こるのか考察をします。
「先輩風吹かせたい」というのが大きな要因かと思います。
ただそれは、100%悪いことだとは思いません。
先輩としての威厳を守り、憧れる存在(何でも分かる凄い先輩)
にならなくてはいけないということもあるでしょう。
なので、一時的には「知ったかぶり」も必要かもしれません。
しかし、大切なのは早急に知識を補填し「有意義な指導」をしなくてはいけません。
若手指導者はこの点が本当に大変だと思います。
指導できるレベルまで持っていかなくてはいけないのですから。
それを楽して「知ったかぶり」のままではいけません。
「知ったかぶり指導」:良くない流れ
①指導者自身が分かっていないのに『〇〇のこと調べて勉強してこい!』という指導をする。
②後輩は調べてきて、指導者に報告しても、指導者から大したフィードバックがもらえない(指導者が分かっていないのだから、フィードバックができない)。
この流れが最も良くない流れで、後輩側は一気にストレスが溜まります。信頼関係を失います。
ただこの流れはよくあります。
それだけ、若手指導者は知識を補填する苦労を乗り越えられません。
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知識の補填が厳しいなら:対応
後輩から質問され、指導者自身が分からない場合の対応をまとめます。
①:早急に知識を補填
②:①が難しければ、一緒に学ぶ
③:①・②が難しければ、素直に分からないことを伝え、後輩に勉強してもらい教わる
基本は①です。
しかし、「早急に」が厳しければ、「②一緒に学ぶ」という方法もあります。
そして、そういった時間もないような状況では、「③素直に分からないことを伝え、後輩から教わりましょう(頼りましょう)」
そして頼られた後輩はモチベーションも上がるかもしれません。
ですが、②・③ばかりではダメです。
『この先輩、全然頼りにならない』となってしまい信頼を失います。
だから、基本は①です。
終わりに
若手が後輩指導する際のポイントは「知ったかぶり指導に注意」でした。
当たり前に思うかもしれませんが、非常に多いです。
若手が知識が足りないのは当然です。
だから、「早急に知識を補填する」これが重要であると思います。
そして、これを継続して後輩指導していると、格段にレベルアップします。
「指導できる」レベルまで勉強するのは大変ですが、自分の成長に繋がります。
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