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【私の体験を記録No2】北海道胆振東部地震から1年【地震発生日の営業・ブラックアウトの夜】

投稿日:

大自然

2018年9月6日、北海道で初めて震度7を観測した「胆振東部地震」

について、当時の出来事を記録として残しておきます。

本記事は前回の記事の続き(地震発生日の当店営業の話から)になります。

前回の記事はこちら↓

【私の体験を記録】北海道胆振東部地震から1年【地震の概要・前日から地震発生の朝】

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地震発生1日目(2018年9月5日)

朝7時 当店営業

地震発生日、当日の予約はもともと27名入っていました。

予約のお客様に連絡をとりたいが、停電のため電話も繋がらない。

営業すべきなのかどうか考えましたが、

休みにしてもこれといって、できること(備え)もないし、

「来店される方もいるかもしれない」と

とりあえずいつもどおり7時に開店。

 

すると、さっそく7時に予約のお客様が来店、

「今日は、キャンセルで!これから断水になるって情報流れてるから、水を溜めといた方が良いよ!」

電話が繋がらないからと、予約のキャンセルとお知らせだけしにわざわざ来店してくれたのです。

有り難い。

 

断水については考えてなかったので、早速、バケツや空ペットボトル、花瓶、なんかにも貯水。

水が出なければ、カップ麺は意味なし、トイレも流せない。水がいかに貴重であるかを思い知る。

(結局、断水になるというのは、過去の大地震からの教訓からの噂らしく、実際にはならなかった。)

 

テレビが見れない、ラジオもないという状態で情報不足。

唯一のスマホのニュースでは、震源地などの大雑把な知らせで、

なぜ停電が起きてるかすら分からなかった。

スマホも接続(電波)が悪く、電池の消費が速いので、極力OFFにして節約。

その後も1人、2人と近所のお客様がキャンセルのお知らせに来店してくれる。

「大丈夫だった?」「食べ物はあるかい?」

「ウチは玄関の枠が曲がって破損しちゃった」

「停電はいつまでなんだろーね?」

「車にガソリン入れておいた方が良いよ」

色々な情報が飛び交う。

そして、人の会話がなんとなく自分達も安心させてくれる気持ちになる。

人とのつながりのあたたさのような、大切さを感じる。

一人暮らしで、家に1人でいる方は不安だろーな・・・

 

27名の予約の予定なのだがあり、開店はしているが、メニューを受けるお客様はいない。

PCも使えず、することもないので、ひたすら掃除。

「細かいとこ掃除機かけるわー・・・あ、電気使えなかった。」なんてことが度々。

電気って本当に今の生活の必需品なんだな、とその度に実感。

 

10時前、外の窓拭き掃除をしていると、外の様子を伺いに、出歩く住民の方がちらほら。

常連のお客様も通り、「営業してるの??」と声をかけてくれて、

「電気は使えませんが、それ以外は普通通りしてますよー」と返すと

「家にいても電気使えないとすることなくて、昼過ぎに運動しに行きます」と予約がはいる。

 

他にも予約通りに来店され、いつも通りにメニューを受けてくれる方も。

お客様:「1人で不安だったから、話ができて気持ちが安心した。明日には電気復旧して欲しいねー」

私:「明日もお店開けてますので、いつでも来て下さい」

そんな会話をして、今朝は店を休みにするか迷ったけど、

こうやって気軽に会話をしにこれる場所作りにもなって良かったなと思う。

 

昼過ぎ、常連のお客様がリュックを背負って来店。

リュックから大きな袋を出し、「差し入れだよ!」

なんと、自分達のために飲み物や食料品をわざわざスーパーで買って差し入れ。

それも、朝、スーパーに開店前から並び、

店内に入るまで行列で、開店してから1時間近く待ったとのこと。

私も流石に遠慮して、「せっかく買った食料品、蓄えておいてください。」と言ったが、

お客様も「しっかり自分達の分も買ったから、賞味期限切れたらもったいないから食べて下さい」と言われ、

結局、有り難くいただき、

緊急時にも人のために動けるってステキなことだなと感じました。

 

そんな形で地震発生日1日目の営業は暗くなる前16時に閉店。(普段の営業時間:7~20時)

この日のメニューを受けてくれた来店人数:3名 売上:2100円

当初、27名もの予約予定だったので、2万円以上の売上は損失。

「この状況いつまで続くんだろ・・・」経営的な不安も感じる。

 

閉店後:暗闇の夜

17時(暗くなる)前に、お客様から頂いたパンや冷蔵庫にある肉などで夕食を済ませ、

外の様子を見に妻と散歩。

歩いていると、車の中で過ごしている家族を多く見かける。

小さい子がTVを見て、お父さんお母さんは充電しながらスマホをいぢる。

「なるほど!!車から充電できるのか!!・・・でも我が家には、その接続の充電アダプタはない。」

「防災グッズとして買っておかないと!!」と勉強になる。

 

主要道路の交差点では、信号が停電で機能していないので、警察官が手信号をしている。

コレ1日中やってるの!!?大変すぎ・・・

もちろん、交差点なんて数えきれないほどあるわけで、そして警察官の人数には限りがあるわけで、

信号が機能していないから、あちこちで交通事故も起きているという話も聞くし、

本当に大変だろうな。

 

そして、

近所のコンビニに到着。まだ営業していたが、もう食べ物類はほぼ空。

アイスのケースには段ボールで日光を避けるために覆われていて、

見た感じほとんどのものが溶けてきている。

ちょうど店員さんが、「もうアイスダメだなぁ・・・安売りにしよう。無料でもいいかもな」

なんて会話をしていた。

地震と停電の影響で、自分の店だけじゃなく、色んな所で、損害が出てしまうんだろな、とつくづく思う。

その後も町中をウロチョロするも、他のスーパーやコンビニは営業してない。

物流も止まっているようなので、停電が続けば、本当に食料が尽きるのかも・・・

そんな不安を感じた。

 

18時には暗くなってきたので、帰宅。

我が家の灯りは、懐中電灯が1本。

TV・PCが使えないとすることが限られる。本を読んでいたが、すぐに日が沈み暗くて読書不可。

19時頃には街灯もついてないので、本当に暗い。まさにブラックアウトの夜。

暗闇の生活で、何もできないが、寝るにもさすがに早すぎる。

暗闇の中とりあえずストレッチをして過ごす。

 

前日の台風が過ぎた後だからか、比較的蒸し暑い。

これ、冬だったら・・・本当にキツイ。と想像しただけで恐ろしい。

北海道で暖房設備が使えなければ本当に殺人レベル。

冬じゃなくて良かった。

そんなことを思い、ストレッチで汗をかいたので、シャワーへ

もちろん、お湯は出ないので、気合いの冷水シャワー。妻はガスでお湯を沸かして少しずつ洗体。

本当にまだ9月で良かった。

 

シャワーにも上がり、21時にもなる前に、真っ暗すぎてやることなくて就寝。

「明日、電気使えると良いね」そう願い眠りにつく。

 

地震発生2日目(2018年9月6日)

2日目の朝:開店前

いつもどおり5時頃起床。

部屋の電気のスイッチを押してみる・・・反応なし。

「ダメか・・・」

バケツを持ってトイレへ。本当に水が使えるのが有難い。

 

1日経って、冷蔵庫の肉類などが怪しくなってきた・・

いよいよカップ麺などの保存食の出番になりそう。

物流が復旧しないと、あと3日もしたら食料尽きるかも・・・

そんな不安を感じる。電気もいつ復旧するのか・・・

 

2日目:営業開始

2日目も暗くなる前までは普通に営業。(7時~16時)

予約予定は21名。さて何名来店されるか・・・

 

「今日も掃除ガンバロー」とバケツと雑巾を用意し開店。

この日も幸い気温は寒くない。外の窓ふき、草むしり。非常にはかどる。

 

そして、予約のお客様も来店。

「ウチの畑の野菜たくさんあるから食べて!」トマトとシシトウを頂く。

スーパーが閉店している今、本当に有難い。本当に自分達はお客様に支えられている。

 

また、

「札幌の一部や、大きな病院がある地域では少しずつ電気も復旧している」という話をきく。

「明日には物流はともかく、電気は使えるようになりそう。」と少し安心。

 

2日目の営業状況は

来店人数:4名 売上:4600円

この状況が続けば、1日の売上4600円×営業日数24日=月の売上約11万円

家賃すらまかなえない大赤字。

 

この日も、16時には閉店し暗くなる前に夕飯を食べる。

 

2日目の夜

夕飯後17時頃、この日も散歩。

少し歩くと・・・

「ん・・・・!?何か違和感を感じる!!」

 

「街灯が点いている!!?」「信号もついている!!!」

散歩をはじめて5分もせずにすぐに帰宅。

 

玄関の灯りのスイッチをつけてみる・・・「点いた!!!」

すぐにTVをつけて道内ニュースを確認。

 

厚真町のヒドイ土砂崩れの様子

札幌でも液状化やらで、道路におっきな穴が空いて、地下鉄が見える様子

なんかが映されていた。

スマホでニュースを文字では見ていたが、この時初めて、映像として見る。

「(自分達が思っていたより)ヒドイ」そんなことを感じる瞬間だった。

 

停電くらいで、「大変だ!」「食料品が心配だ!」「営業(売上)が不安だ!」

そんなことを言葉に出してはいけないくらい

被災地では、もっと大変なことが起きている。

 

次回記事(電気復旧からその後)へ続く

 

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