こんにちは。起業理学療法士の西島紘平です。
皆さんは、「実験思考」という書籍をご存知でしょうか?
『すべてのビジネスは実験』
『実験なら失敗しても納得できる。失敗=検証結果。価値がある』
『失敗してもいいので、ぶっ飛んだこと、狂ったことを実験しよう』
という内容の本なのですが、
この書籍は普通に販売されている書籍とは少し違うのです。
それは、【価格自由という実験】
そして
自分でビジネスを行う、もしくはこれから行いたいと考えている方には参考になる発想であると思ったのが、
【性善説に基づいたサービス】
これらについてご紹介します。
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著者:光本勇介さんについて
職業と数々の革新的なサービスの一例を下記に挙げました。
職業
・ 株式会社バンク: 代表取締役 兼 CEO
・ STORES.JP株式会社:創業者/取締役会長
・ hey株式会社:取締役
数々の革新的なサービス
スマホで目の前の品物を即座に現金化するアプリで1日にして3億もの商品の現金化したというサービス「CASH(キャッシュ)」を生み出したことも有名ですが、その他にも様々な革新的なサービスがあります。
・ ソーシャル・カーシェアリング・サービス:「CaFoRe」
・ オリジナルシューズをオンラインでデザイン:「Shoes of Prey」
・「モデル」と「モデルを必要とする企業」のマッチング・サービス:「ModelTown」
・ 目の前のアイテムが一瞬でキャッシュに変わるアプリ:「CASH」
・ 思い立ったらすぐ旅行に行ける(支払いは後払いでOK):「TRAVEL Now」
・ 最短2分で、驚くほど簡単にオンラインストアが作れるサービス:「STORES.jp」
「実験思考」による実験:価格自由
まず、この本の販売方法自体を一つの実験にされています。
価格自由・・・「本の価格を自由に委ねたら、定価で売った場合より儲かるのか?」というものです。
現在の売上
売上の現状はどうかと言うと・・・ (※2019年5月9日:出版)
(2019年6月21日現在)お支払い総額:96,523,200円 お支払い人数:2,170人
→96,523,200円の売上 を 1500円だとして割ると、64,348部相当の売上
ビジネス書で5万部以上のというのは大ヒット商品と言えるのではないでしょうか!?
後払いシステム
よく考えると後払いの価格自由システムは色々なところで存在します。
・ストリートミュージシャン
・パフォーマー
・演劇などのおひねり
・神社のお賽銭
後払い(価格自由)とは違いますが、サービスを受けた後に納得いかなければ返金する下記のような制度もあります。
・料金全額返金制度
・クーリングオフ制度
出版業界では新しいことですが、このようなシステムは、何年も前から存在していたことです。出版業界やその他業種でも価格自由が増えてきそうな予感はしますね。
無料で本の内容を公開するということについては、
キングコングの西野さん著:「えんとつ町のプペル」・「新世界」でもされていますし。
性善説に基づいたサービス
CASH
CASHというサービスは、モノの写真を撮った瞬間にお金を振り込まれます。
(モノの品質を確認してから振り込むわけではない)
ブランドであっても、偽物である可能性やモノを送ってこない可能性もある。
・1日の上限は2万円
100人中5人の悪い人がいて2万円を持ち逃げされたとしても、その他の95人ときちんとビジネスができる。
そうすれば、2万円×5人のコストはカバーできる!
という考え。まさに、
「信用で成り立つビジネスモデル」
「すべての人を信じるビジネス」
すべてのビジネスは「悪い人がいる」ことが前提になっている
ほとんどのビジネスが「すべての人を疑う」という前提で成り立っている。
WEBサービスのログイン
駅の自動改札機(1台:6500万円~1500万円)
悪い人なんておそらく100人に5人くらい
悪い人5人のために、無駄なチェック(時間)や経費をかけている。
すべての人を信じることで、これらのコストは抑えられる。
著者は、
「人を信じたい」と思っているわけではなく、ビジネス的に儲かると思っている。
と言っています。
性善説とは
そもそも「性善説」について簡単にまとめました。↓
中国の儒家「孟子」が説いた、「人間の本性は基本的に善である」とする考え方。
性とは:人の本性やものの本質のこと。字から・・・生まれながらの心と書く
善とは:道徳的に正しいこと。
今日の「性善説」
「人は本質として善であるため、放っておいても悪を行わないとする楽天主義」という意味で用いられることが少なくない。
実験思考で言っているのもどちらかというとこちらの意味ですね。
孟子の説く「性善説」
「人は本来、善であって、絶えざる努力をすることによって、立派な人間になれる」という教え。
逆に言えば、「人は本来、善であるが、放っておくと悪に向かう可能性もある」ということになります。
私自身、小さなお店を経営している身として、
「信用で成り立つビジネスモデル」「すべての人を信じるビジネス」
をしたいと思っています。
この本「実験思考」の中で書かれているようなぶっ飛んだことはしていませんが、
今、実践していることといえば、
「財布を忘れた(お金が足りない)という場合、何か契約書など残すわけでなく、口約束で後払いをOKに」
あとは、今後、
「飲み物などの販売について、貯金箱を置いておいて、セルフでお金を入れて購入していただく」そんなのも良いなと考えています。
お客様を信用することで成り立つビジネスモデルというのは、発想が広がるものだと思います!!
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