こんにちは。起業理学療法士の西島紘平です。
前回、コーチングの概要について投稿しました。
今回は「コーチングと似た関連手法」をご紹介します。
それぞれの内容を理解して、コーチングとの違いを分かっていただければと思います。
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6つの関連手法
1.カウンセリング
2.コンサルティング
3.アドバイジング
4.ティーチング(トレーニング)
5.メンタリング
6.マネジング
これらについて1つずつ解説していきます。
1.カウンセリング(心理カウンセリング)
コーチング同様、傾聴が基本で相手の話を否定せず、自分の考えを相手に強制しない。
相手の中にある答えを引き出す手助けをするもの。
心理学・臨床心理学が中心的に用いられる。
※ 臨床心理学とは
精神障害や心理的な問題や不適応行動などの援助、回復を目的とする応用心理学
※ 基礎心理学 と 応用心理学
・基礎心理学:全般的な人間心理に焦点
・応用心理学:特定の人間心理に焦点
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/カウンセリング
カウンセリングもコーチングも傾聴が基本で、相手に答えを引き出させるのなら、何が違うの?
という疑問について説明します。
カウンセリングとコーチングは目的が違う
カウンセリング(マイナス→ゼロへ):
心が穏やかな通常の状態に戻すことが目的
『心の癒し』・『心的問題の治療』・『気持ちの整理』
コーチング(ゼロ以上→よりプラスへ):
「傾聴」の他に「質問」などのコーチングスキルを用い、より高みを目指すことが目的
『人材開発』・『夢・希望・目標達成サポート』
2.コンサルティング
専門的な分野について相談を受け、アドバイスや指導を行うこと。
コーチングと違い、客観的に問題点・原因・解決策など答えを与えます。
コンサルティングはより専門的な知識や経験、ノウハウを持っていることが重要になります。
クライアント(相談者)はある意味受け身でいられます。
3.アドバイジング
第三者の視点で相手の状況を把握し、客観的に助言や忠告をすること。
『◯◯した方が効率的だ』『◯◯すべきである』
4.ティーチング(トレーニング)
基本的に指示・命令型。
技術やノウハウなどのマニュアル的なものがあり画一的な側面がある。
コーチングとティーチングの使い分け
新入職員に対するコーチングとティーチングの使い分けを例を挙げます。
・入職ばかりで、何も分からない状態の場合
社内のルールから、具体的な業務まで1つ1つ教えること(ティーチング)が多くなるでしょう。
コーチング主体で『社内ルールはどうあるべきだと思う?』『なんの業務に取り組むべきだと思う?』
と入職したばかりで会社のことを全く理解していない新入職員に答えを引き出そうとしても、
非効率です。まずは、ティーチングで教えていく必要があります。
・時間が経つに連れ、スキルがついてきた場合
スキルがついてくるとコーチングが重要になります。
『本当は能力がある・答えは分かっている』状態であり、
それを引き出してあげるのがコーチングの役割です。
本当は分かっているのに、ティーチングをすると、
『そんなの分かってるよ・・・うるさい!!』となってしまいます。
5.メンタリング
企業において、先輩が後輩に対し、経験に基づいた指導や助言を行うこと。
コーチングでは、未経験の分野についても対応可能。
6.マネジング
資源を活用して目標を達成すること。
現在ある能力のみを活用して成果を生み出す。
コーチングでは、潜在的な可能性を引き出そうと試みる。
※潜在能力について(氷山の一角を例に)
【顕在能力】はっきりと形に現れて自分でも第三者にも分かる能力
例:海面の上に出ている氷山の一角
【潜在能力(ポテンシャル)】隠れた力で発揮する可能性が秘められている能力
例:海面の下に隠れている氷山:97%も占めているといわれている
下図のように潜在能力を引き出そうとするのが:コーチングの役割
それぞれの手法の内容やコーチングとの違いは理解いただけたでしょうか?
どの手法が最も良いというわけではなく、
状況や目的に合わせて選択すると良いでしょう!!
参考:http://www.c-coach.jp/learn/index03.html
コーチングの基本 この1冊ですべてわかる/鈴木義幸/コーチ・エィ
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