幸福学についての研究者として有名な
前野隆司先生の本【実践ポジティブ心理学 幸せのサイエンス】を紹介します。
実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス (PHP新書) [ 前野隆司 ]
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ポジティブ心理学とは
ポジティブ心理学は、普通の健康状態にある人が「どうすればもっと幸せになれるか?」を追求した分野です。
「Well-being:心身ともに充実した、より良い状態」が目指すべき姿。
「マーティン・セリグマン」がポジティブ心理学の概念を発表(1998年)
臨床心理学との違い
臨床心理学は、精神病など心の病に対処するもの
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ポジティブ心理学で重要なポイントをいくつか解説します。
100%ポジティブでいる必要はない
ポジティブ感情とネガティブ感情の比率が「3:1」であれば、
人生のあらゆる面で好転していく。
※もっと1:1に近いのでは?という議論もある(いずれにしてもポジティブの方が多い)
ネガティブ感情も必要
・「ここが良くない」と分かることで、より良くしようとする
・良いストレスは人を成長させる
「レジリエンス」を高めることが大切
レジリエンスとは、一言で言うと「回復力」で、
「心が折れそうになったものが戻る力」
幸せの大切なポイント「フロー」
幸せには、「長期的な幸せ」と「短期的な幸せ」がある
『幸せな人生だなぁ』・・・長期的
『今、楽しくて幸せ』・・・短期的
「長期的な幸せ」が満たされることが大切だが、
「短期的な幸せ」の積み重ねでもあるので、こちらも大切。
短期的な幸せの要因の一部として下記を挙げています。
「感動」と「フロー」
「感動」:ステキな映画を見て・美味しいご飯を食べて打ち震えるような感情
「フロー」:していることに完全に浸りきって集中している精神状態
フローに入るためには、下図のように「能力とタスクのバランス」が重要。
マインドフルネスによりネガティブ感情を減らす
マインドフルネスとは「今ここに心を集中する」ことで、心を整えること。
過去を後悔したり、未来を不安にならない
ポジティブ心理学:まとめ
(本書に書かれているほんの一部だが、)
以上のポイントをまとめると・・・
マインドフルネスやレジリエンスを高めることで、
自分の中のポジティブ感情を増やしつつ、適度なストレスやネガティブ感情を与え、
「フロー」状態に入り、充実した時間を過ごすことにより、「長期的な幸せ」を得られる。
この他にも本書には、幸せになるための様々な知識や実践テクニックが盛り沢山です。
とても読みやすく分かりやすい内容になっているので、
科学的知見に基づいた「幸福学・ポジティブ心理学の知識」をつける入門書として、
とても良い本だと思います!
実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス (PHP新書) [ 前野隆司 ]
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